
2016年の春は、「逆行の春」と名付けたいくらい、たくさんの星が逆行しますの。
たとえば5月1日の時点で、水星、火星、木星、土星、冥王星が逆行しているのですから…。
その中の一つ、火星が4月17日から逆行を開始していますので、影響などを考えてみましょう。
火星の逆行現象は約2年に1回起こりますが、これまでブログで取り上げたことはありませんでした。
火星逆行は、比較的、個人の日常生活への影響が大きい逆行の一つですので、注意が必要です。
占星学上で火星が司る意味は、「行動」や「戦い」です。
つまり、前に向かって進む要素を代表していますわね。
行動や戦いといっても、頭脳ではなく「肉体的」なものを司ります。
そこから、「エネルギー」「労働」「セックス」「怪我・病気」などの意味に転じます。
さらに、行動に必要な「勇気」「情熱」「積極性」「正義感」を意味し、戦いは、そのまま「戦争・紛争」「軍隊・軍人」、戦う道具の「刃物」「爆発物」、戦う行為として「攻撃」「暴力」、戦う相手である「敵」、相手を打ち負かす「競争」「スポーツ」などの意味を含みます。
前進のみの性質から「衝突」「事故」の意味もありますわ。
また、行動や戦いは「男性性」を象徴しています。
惑星が逆行すると、その惑星が象徴する意味が逆になったり、鈍くなったり、望ましくない方向に強調されます。
そのため、火星逆行中は、元気がなくなったり、勝負する気持ちが衰えやすくなります。
また、意見の食い違いにイライラし、がむしゃらに我を通そうとする場合もあるでしょう。
交渉が決裂したり、無茶な投資で失敗しやすいのも、火星逆行の時期の特徴ですわ。
もちろん、車の運転、火の元や危険物の取り扱いには十分気をつけなければなりません。
一方、順行中に、人間関係や男女関係で、ケンカをしたり、怒りでギクシャクしていた場合は、逆行中は、怒りを鎮めて仲直りするチャンスですのよ。
体を安静にして、怪我や病気を治すことに適した時期でもありますわ。
今回の火星逆行は2016年4月17日~6月29日です。
火星は今回、「野性的な哲学者」である射手座から「秘密を抱えた不死身の番人」である蠍座にかけて逆行します。
たとえば、これまで、「言っていることが無茶苦茶だ!」「どう考えてもおかしいだろう!」と憤ることがあったとしたら、相手がわざと論点をずらした話や態度をとっていたことや、その理由が判明するでしょう。
その場合は、戦い続けるのではなく、一旦引いて、相手が気持ちを変えるための時間を与えましょう。
つまり、後退しながら前進するのですわ。
火星だけですべてが決まるわけではありませんので、あくまで運勢を総合判断する上で、上記のことも一つの参考なさって。


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